ジェイソン流 お金の稼ぎ方

お金・投資信託

この本を読んでほしい人

  • 「どうすればもっとお金を稼げるのか」と悩んでいる人
  • 転職、副業、キャリアアップを考えている人
  • 投資や節約に取り組んでいるけれど、収入が思うように増えない人

『ジェイソン流 お金の稼ぎ方』は、具体的な副業ノウハウや投資手法ではなく、「自分の価値の高め方」について教えてくれる一冊です。

「もっと稼ぎたい」と思ったとき、真っ先に「何をすれば稼げるか?」を考えがちですが、本書はその前提をひっくり返してくれました。 “稼ぐ”とは、つまり“価値を高める”こと。その原点に立ち返らせてくれる内容です。

印象に残ったところ

「できること」×「世の中に必要とされていること」×「好きなこと」

本書の冒頭で紹介される、仕事選びの3つの軸。この中でも特に大切なのが「できること」と「必要とされていること」だと著者はいいます(P22)。

「できること」とは、他の人と違うことができるということ(P30)。つまり、差別化できるスキルや視点があることが価値につながります。 そしてそれが「世の中に必要とされていること」と一致していれば、自然とお金を稼げる仕事に結びついていくという考え方です。

また、給料は「自分の価値が、相手の求める要件にどれだけ必要なもので、かつ貢献できるかどうかで決まる」とも書かれており(P69)、単に時間や労力を費やすだけでは、収入は伸びないのだと納得させられました。

「節約はいつでも、いつまでも」

この言葉(P24)にハッとさせられました。節約は一時的な対策ではなく、生涯を通じて継続するべき習慣。 投資の元本を増やすためにも、まずは支出を減らすこと。お金の土台を整える重要性を改めて感じました。

稼ぐための8つの方法

本書では、「稼ぐための8つの方法」が紹介されており、どれも実践的で本質的です。特に①②が基礎として重要であり、③〜⑤が応用編、⑥〜⑧は日々のルーティンとして習慣にしておきたい内容です。

①論理的思考力を身につける
「上司が本当に期待しているのは、自分で考えて解決する力」(P84)という言葉には、私自身も思い当たることがありました。 「なぜそうなるのか」「どうしたら解決できるのか」を考える姿勢が、評価や信頼につながる。 本書を読んで、上司の“ねらい”を意識する大切さに気づきました。

②実践力を養う
ここでは副業など、実際に価値を生み出す行動を通して学ぶことが強調されています。 私も副業に挑戦中で、まさに実践の中でしか得られない学びを実感しています。

実際に行動に移すとなるとハードルが高いかもしれませんが、どんなに小さな行動でも構いません。「MVP(Minimum Viable Product)」=最小限の価値ある提案から始めて、反応を見ながら改善していく(P130)。 最初から完璧を目指すのではなく、小さく始める姿勢が大切です。

③必要とされていることを見つける
自分のまわりの「困りごと」に目を向けること。誰かの役に立つことが稼ぎにつながるという考え方が紹介されています。

④自分にしかできないことを把握する
先ほども述べたように、「できること」とは、他の人と違うことができるということ(P30)です。

ほかの人にとっては大変なことを、自分は苦も無くやれている。そんな他人とは違った特技を誰しも持っているのではないでしょうか。持っていないという人も、実は気付いていないだけかもしれません。家族や親しい友人などに聞いて、自分の長所を教えてもらうのもいいかもしれませんね。

⑤自分の価値を売り込み、交渉する
「企業の平均年収」と「自分の価値」は一致しない(P144)。 スキルや経験を正しく伝えることで、より良い条件で働くことができるという現実的なアドバイスです。

⑥無駄をなくす
時間、お金、労力のムダを省き、成果につながることに集中する。 小さな積み重ねが、長期的に見ると大きな差を生むということを意識しておきたい習慣です。

⑦失敗しても切り替える
うまくいかないことはある。それでもすぐに次に向かう力が、長く稼ぎ続けるためには必要です。

⑧成長のスピードを意識する
「責任を負うことで成長も加速して、お給料も増える」(P171)。 現状維持ではなく、スピードを意識してレベルアップしていくことが、未来の収入につながると気づかされました。

まとめ

『ジェイソン流 お金の稼ぎ方』は、表面的なテクニックではなく、「自分の価値を高めて、必要とされる人になる」ことの大切さを教えてくれる本です。

最後に、こんな一文が印象に残っています。

自分の人生を幸せにするのは、稼いだお金や身につけた肩書き、名誉ではなくて、本当にやりたいことがやれるっていうことなんじゃないかな(P186)

お金の話で終わらず、人生そのものの豊かさに話がつながっていく。読後感のやさしい一冊でした。

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