「静かな人」の戦略書

ビジネス

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突然ですが、あなたは内向型ですか、それとも外向型ですか?

タイトルからもお分かりかと思いますが、この本は内向的な人にぜひ読んでいただきたいです。

チームの一員として働くうえで、外向的な人のほうが有利だと感じたことはありませんか。確かに、外向的な人は積極的に人とかかわりあい、円滑なコミュニケーションをとる能力に長けているため、チームに必要な一員です。

しかし、それでは内向的な人はチームでの作業に必要ないのでしょうか。答えは断じて否です。

この本は、内向型の人間が社会で活躍するにはどうすればよいかを教えてくれます。

この本を読んでほしい人

内向型の人

著者紹介

ジル・チャン

台湾出身。ミネソタ大学大学院修士課程修了、ハーバード大学、清華大学でリーダーシップ・プログラム修了。著者自身も内向型でありながら、アメリカ州政府、メジャーリーグで重要な職に就く。著者の実体験を交えて本書は展開されます。

印象に残ったところ

内向型の強み

社会で生きていく以上、人との関わりは避けられません。コミュニケーション能力の高い外向型な性格の人は、人間関係構築を得意とします。では、内向型の人は性格を変えて、外向型な性格に変わるべきなのでしょうか。

本書では、内向型の人は外向型のように振る舞う必要はないと述べています。むしろ、内向型の性格を生かし、その長所を伸ばすべきだと述べています。

その長所とは、

  • 一つのことに粘り強く挑戦すること
  • チームメンバーとの協調性を大切にすること
  • 物事をじっくり考えること

などです。外向型の人が上記のことを苦手とすると言いたいわけではなく、上の例はあくまで一般的な内向型の人の特徴です。

イメージ的には、外向型の苦手とすることを補完できる存在といったところでしょうか。そう考えると、チームには外向型の人だけでなく、内向型の人も必要であると言えます。

互いの長所を生かし、苦手を補い合えるチームはまさに理想的ではないでしょうか。

内向型の人の過ごし方

内向型の人にとって、エネルギーの使い方は重要です。内向型の人は、集団でいると疲れるんです。これは私も共感できます。

私の体験談でいうと、たとえそれが仲の良い友達グループだったとしても、丸一日過ごしてから家に帰ると、途端に疲れたと感じました。

内向型の私は、休日は一人で過ごすのが好きです。誰にも気を使う必要がなく、完全にリラックスできるからです。どちらかというとインドア派ですが、一人でおでかけも好きです。

内向型の人が毎日集団の中で過ごすと疲れると思います。無理せず一人の時間を謳歌しましょう(笑)!

自分の考えや感情は表現する

内向型の人は、どちらかというと自己主張が弱いのではないでしょうか。本書では、自分の意見を言えずに相手に流されると、不幸になり、さらにその相手との関係も長期的には悪化すると書かれています。

例えば、相手の頼み事に本当はNoと言いたくても言えず、Yesと言ってしまう場合です。小さな頼みくらいならいいかもしれませんが、それが何度も続くと次第に心が疲弊していきます。相手に対する好感度は次第に下がっていき、関係性は悪化するでしょう。

相手に悪気があっての頼み事でないのなら、きちんと嫌だと言ってみましょう。相手も尊重してくれるはずです。

逆に、相手があなたに悪意をもって頼み事をしているなら、そんな関係はさっさと切り捨ててしまえばいいと思います。その関係を保ったところで、あなたに良いことは一つもありません。

私が本を読んで実践したこと

必要最低限の飲み会にしか参加しない

私は、飲み会が苦手です。アルコールが苦手ということもありますが、大人数での食事が苦手です。これまでは人間関係構築・維持のため、飲み会に参加していましたが、心の底から楽しんではいませんでした。

この本を読んで、飲み会に本当に参加しなければいけないかを考えてみました。その結果、自分が主役の飲み会と送別会以外は行く必要がないという結論に至りました。それ以外の飲み会は重要性が低く、人間関係構築・維持のメリットよりも金銭的・精神的負担というデメリットが大きいと考えています。

飲み会に行かないようになると、飲み会に参加しないキャラとして定着します。そのため、わざわざ誘われることもなく、断る必要もなくなりました。そのうえ、飲み会を断っても人間関係が悪くなることはありませんでした。

飲み会を否定するわけではありませんが、必ず参加する必要もないので、もし飲み会が嫌だなという気持ちが少しでもあれば断ってもいいかもしれません。

飲み会には参加しないという意思表示をし、一人の時間を作ることでエネルギー消費を抑えることができました。

まとめ

内向型の人はその個性を大切にし、長所を伸ばしていくことが大切です。チームには外向型の人も内向型の人も欠かせません。

この本には、内向型の人の処世術が数多く記されています。参考になる考え方や行動がきっと見つかるはずです。ぜひご一読ください。

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